なにかを性的にまなざすということは、ただオカズにして消費しているだけだと思われがちだが、違う。それだけではない。
何かが私の中に入ってきてくれて、ずっと一緒にいてくれるということでもある。
そのことに、本当に感謝している人は、たくさんいるはずだよ。
アニメやマンガや小説や映画のキャラだけじゃなくて、アイドルとか、AVで役を演じている人とかにも、めちゃくちゃ感謝してるよ。感謝してるに決まってんじゃん!気持ちの悪いオタクなんだからさ。
私と一緒に居てくれているのは、私が作り上げたその人の影であって、その人自身とはなんの関係もないかもしれないけれど。
その影は、24時間365日、10年でも20年でも、ずっと一緒にいてくれる。
私が向こうを忘れ去ったとしても、過去の一地点の私の傍に、ずっとずっと居てくれる。
そんなことは現実の人間にはできない。
感謝しているに決まってるじゃないか。
私は、多分おそらくヘヴィなお話が好きなんだけど、それは、人間のエンターテインメントとして商品化することが大変難しい部分が好きということでもあり、自分の心に焼き付くものが好きということでもある。ただ消費している訳ではない。
自分の心に焼き付くものを求めている。ずっと傍に居てくれるものを求めている。
すぐ「助かる」って言うオタク、笑っちゃうけど 、気持ちはわかるよ……毎日勝手に助かってるんだよね……ウチらは……
ただ消費しているだけじゃない。ほんとにほんとにありがとうって思っている。助けられてきたと思っているよ。みなさん生まれてきてくださってありがとうございます。